2011年3月8日火曜日

貧困に苦しむ人は肥満にも苦しむ件

An Innovative Partnership Takes on Hunger and Obesity - The CSR Blog - corporate social responsibility - Forbes

2009年、政府による緊急食糧援助(フードスタンプ)を受けたのは8人にひとり、子どもは5人にひとりでした。このこと自体も大きな問題ですが、衣食住に事欠くような人が多いアメリカでの肥満率は2/3で1億9000万人以上。なぜこのような一見矛盾したようなことが起こるのでしょうか。

この記事では、カロリーの高いジャンクフードは安いことが挙げられています。

日本でもマクドナルドなどのジャンクフードは安いですが、自炊しなくても数百円足せば定食屋などでそこそこ栄養バランスのとれた食事をとれます。しかし、僕の感覚では、このジャンクフードと栄養バランスのとれた食事の価格差は、アメリカではとても大きいように思います。たとえ自炊してもです。

もう一つ挙げられているのは、食糧援助の実績は重量ベースで評価されているということです。そのため栄養価は軽視されてしまいます。このことを改善しようという動きもあるようですが、食糧援助プログラムはコカ・コーラやクラフトなどの企業によって運営・援助されてるので、政治的に難しいようです。

腹いっぱい食べることを是とする食文化、政府の規制を嫌う政治風土、歯止めのきかない商業主義…。これでは低所得者には選択の余地がありません。

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