食べ物を通じてアメリカ社会を考えています。調理に手間がかからず「まずい」食べ物を大量に食べるようになった経緯を、歴史や現代社会の観察を通じて論じています。
もともと貧しかったヨーロッパ人が苦労して建国したアメリカでは、腹いっぱい食べることに重きが置かれています。そして、ローファットなどをうたった「健康」食料品を大量に食べることでかえって肥満になってしまうと…。僕の今のところの仮説では、喫煙や飲酒が社会的に日本ほど受け入れられていないアメリカでは、腹いっぱい食べるのは一種のストレス解消なのかもしれません。911の後は、クッキー、チョコレート、キャンディの消費量が増えたそうです。
ストレスで過食になっても、あそこまで肥満になる前に気づけよってのが、僕がこのブログを通じて考えたいことなのです…。
そして、夫婦共働きが当然のアメリカでは、夫婦共々忙しく、レンジでチンが多用されているとのことです。確かに、ウォールマートなどのスーパーに行くと、馬鹿でかいショッピングカートに大量の冷凍食品、スナック菓子、ソーダ飲料を買っている人たちを見かけます。
この本の特筆すべきは 、それでもなんとか「おいしい」アメリカの料理を紹介していることです。ニューイングランド、ニューオリンズ、カリフォルニアの郷土料理が紹介されています。僕は普段は日本食、中華、ベトナム料理などのアジア料理しか食べませんが、アメリカにいるうちに挑戦してみたいと思います。